明治大正史 第7章 酒(柳田国男)
江戸時代が終わって、明治が始まり、酒の飲み方に変化があらわれたのだそうです。その変化の一つは、知らない人と近づきになる機会が多くなり、そうした人々同士が気持ちを一にするために酒を飲みあう方法がとられ、それに従来の祭りでの酒の飲み方(強(し)い酒、べろべろになる)が利用されたのだそうです。本当は酒を使わなくても、もっと良い方法があったのではないかというのが柳田の意見のようです。もう一つは、一人で杯を傾ける独酌だそうです。それまで酒を飲むということは、庶民にとって祭りという晴れの日にその共同体の成員同士で一つの盃を飲みあってへべれけになることだったののですが、それに反した一人静かに飲むという習慣が出来たのだそうで、この飲み方は明治以来の新発見だったということです。
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